野菜を育てる活動で子どもの偏食(好き嫌い)が治る?
さて、前回の記事では食育についての話をしましたね。
今回はその食育について関連したお話です。
皆さんは好き嫌いがありますか?
私はあります。ミョウガと酢味噌。これがしんどいです。
しかし、子どもの内はさらに、野菜が苦手だった記憶があります。
ピーマン、ニンジン、ナス、ほうれん草、うーん、色々あったものです。
海外の研究結果の中には「14日間嫌いな食べ物を与えた幼児は,与えなかった幼児よりもその食べ物に対する嗜好が好転し,摂取量も増加した」というものもあるらしいのですが、二週間嫌いな食べ物をずっと食べさせられるって、どうなんでしょう、私は試す勇気がありません。
※試される方は自己責任でお願いいたします。私は一切責任を持ちません。
今回はそんな苦手がある子どもに対して、野菜を育てて食べさせることは効果があるのかについて、研究結果から紹介しようと思います。
野菜嫌いな子が野菜を育てると変わる?
トマトを育てる研究の結果から、結論を先に言いますと、約33%の子どもは好き嫌いは改善されます。
これは、野菜を育てない場合よりも、遥かに好き嫌いが改善する可能性が高いです。
やはり、自分たちが育てた食べ物は美味しいということかもしれませんね。
好き嫌いが改善される要因として考えらていれるのは、食べ物に触れる経験により食べ物に対する愛着心が形成されたことだ考えられています。
水やりを行うだけでも、子どもにとっては、貴重な経験になるでしょう。
そして、お世話をする中で大きくなる植物、花が咲き、実がなり、普段見る食べ物としての姿になる、その過程が子どもの好き嫌いの克服に役立っているようです。
また、それに合わせて食べ物を残したときに「もったいない」という子どもも増加するとの報告もされています。
食べ物を育てたこと、食べ物を美味しいと感じること、それを楽しそうに話す子どもの姿が増えることも確認されていますし、自分が食べる物を育てる活動によって、食事に対する意識が大きく変わることもあるかもしれませんね。
おわりに
本当は、昨日の記事にオススメの植物として書いていた、ワイルドストロベリーの株分けの方法を記事にしようと思っていたのですが、時間がなくて断念しました…。
明日の朝、株分けをしようかな。
2020年4月25日、26日辺りの記事で、3歳の娘が育てたいと言っている、ミニトマトとキュウリを植える記事を書こうかと思っていますので、野菜を育ててみようという方は是非またご覧ください。
参考論文
- 幼稚園における野菜栽培活動が幼児の偏食に及ぼす影響─トマト栽培に関する検討─2016年、木田 春代, 武田 文, 荒川 義人、栄養学雑誌74 巻 1 号 p. 20-28
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