子どもが不登校になったら、子どもはずっと家にいることになりますね。
そうすると、家の中で「子どもにどのように関わっていったら良いかが分からない」という保護者の方は多いです。
そこで、今回は不登校のお子さんがいる保護者の方へ家庭での関わり方をお伝えします。
本記事を読んで分かることは以下の通りです。
- どんな関わり方をすればいいのか
- 関わる中での注意点
実践しやすい項目もありますので、目を通して頂き、できそうな部分から始めていきましょう。
不登校になった子どもとの関わり方
子どもが不登校になった際に大切なことは以下の4つです。
- 子どもを受け入れる
- 生活する上でのルールをつくる
- 子どもが頑張れることを見つける
- ストレスにならない範囲でお出かけをする
順に確認していきましょう。
子どもを受け入れる
子どもが休みたい気持ちを受け入れてあげることが全ての基本です。
ここで大切なことは、子どもが気持ちを言葉で表現できるようにしていくこと。
※子どもが表現する、というのは親が「いじめられてるの?いつ?誰に?」「はっきり言ってよ!」と問い詰めるような質問をして答えるのではなく、「今日〇〇があって嫌だから休みたい」「今日はだるいから、休みたい」と自分から自発的に話すことを言います。
そんな中で「甘ったれるな」「そんなことで」などの言葉が多いと、子どもは「親は分かってくれない」という気持ちを持つことになり、気持ちを表現できなくなります。
それは不登校の解決が難しくなる要因になります。
ここでの対応として、子どもには「そっか、じゃあしばらく休むとして…。これからどうしようか」と休みたいという気持ちを受け入れつつ、子どもに考えさせながら変化を促していく方法がよいかと思います。
ここでの注意点は、子どもの話を全て聞くという訳では無いということです。
特に「〜してくれたら(買ってくれたら)学校に行く」というものです。
これには乗ってはいけません。
なぜなら、条件をのんでも登校する保証はない上に、登校する・しないは子どもの気持ちの問題なので、親のために「行ってやる」ものではないからです。
「なるほど、すごい手を考えたね。でも、そこまでして行って欲しくはないかな」と断ってよいです。
私自身、不登校をしていた際に「二週間学校に行ったらゲームを買ってあげる」と言われたものの、二週間学校に行ってゲームを買ってもらったら、再度不登校になりました。
イヤイヤ学校に行っていたので、この対応では学校に行こうという気持ちにならないことが分かります。
生活する上でのルールをつくる
不登校として、家で生活をしていると、生活リズムが崩れがち。
あまりにたくさんのルールを作っても守れないことが多いので、以下の2つを最低限大切にしたら良いかと思います。
- 朝起きる
- スマホやゲームをする時間や使い方を決める
それぞれについて見ていきましょう。
朝起きる
先ほども述べましたが、不登校で家にいると、生活リズムが崩れがちになります。
昼夜逆転はもちろんですが、1日の大半を布団の中で寝て過ごす、なんてことも。
そこで、「朝は決まった時間に起きて、朝食を食べる」というのを1つ目のルールにしましょう。
昼寝をすることはあるかもしれませんが、朝決まった時間に起きることが習慣になっていれば、生活リズムは崩れにくくなっていきます。
スマホやゲームをする時間や使い方を決める
家にいると、スマートフォンやゲームの使いすぎが気になるところです。
スマホやゲームが子どもの拠り所となっている場合、これを取り上げてしまうことで、子どもが余計な不安を感じることがありますので、全て禁止にするのは避けた方がよいでしょう。
しかし、注意点として使用時間が伸びてしまうと、体にも悪影響が出てきますので、使える時間を決めておくことが大切になってきます。
夜更かしなどを防ぐ為にも、スマートフォンにはフィルタリング機能を導入する、携帯できるゲームは夜に預かるなどの対応をしておいた方がよいかもしれませんね。
ルールを決める上での注意点
ルールを決める上での注意点は、親がルールを押し付けないことです。
親から押し付けられた「守りたくないルール」だと、子どもは決まりを守ろうとしない可能性があります。
そこで子どもと話しながら妥協点を探していくことが大切です。
具体的には
親「朝は何時に起きようか?朝6時に起きるのはどう?」→子「早すぎ…」→親「なら、何時くらいに起きるのがいいかな?」→子「8時くらいがいい」→親「じゃあ、8時に起きて朝ごはんにしようか」
といったように子どもの話を聞きながら調整していくことが必要です。
子どもが頑張れることを見つける
子どもが頑張れることを見つけていこうとすると「好き」という感情に出会うでしょう。
その子どもが好きなことは子どものポジティブな気持ちを高めてくれます。
たとえ、それが親にとっては理解できないもの(アニメ、ゲーム、アイドル等)でも「こんなもの」と否定するのではなく、その好きなものについて、親も知っていくことで子どもにとって、楽しい会話ができる時間が増えていくことに繋がります。
また、子どもの世界が広がるきっかけにもなるでしょう。
ストレスにならない範囲でお出かけをする
たまには外に出ることも大切です。
外に出ることはリフレッシュにもなりますし、普段できない経験をさせることにも役立ちます。
ここでしかできない体験を通して、楽しいと感じるものを増やしたり、気持ちを高めたりすることで、ポジティブな気持ちが増えていくことでしょう。
しかし、外出は子どもにとってストレスになることも。
例えば、平日の昼間。
学校があっている時間の外出は嫌いでした。
しかし、土日や長期休暇は、「誰かに会うのでは?」と思いつつも、離れた場所なら問題なく外出できましたね。
おわりに
子どもが不登校になると、親としてはとても心配します。
しかし、不登校に対して悲観的になると、家の中に「どよーん」とした空気が流れることに。
不登校を改善しよう、改善しようと頑張りすぎず、「子どもと向き合う時間ができた」とポジティブに不登校期間を過ごしていきましょう。
私も元不登校ですが、過干渉せずに私を待ってくれた親に感謝しています。
皆さんも不登校の時間にしかできない経験を大切にしていってください。
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