プログラミング教育が行われる理由と未来

プログラミング

プログラミング学習が行われる理由と未来

 前回の記事では、小学校のプログラミング教育で、どのようなことが行われるのかについてご紹介しました。
 しかし、何故それをする必要があるのか、それを理解しているご家庭はあまり多くないように思われます。
 
 そこで、今回はプログラミング教育が行われる理由となった、これからの社会の変化や、子ども達が大人になったとき、どのような世界が待っているのかについて紹介します。

↓今回の内容

  • 超スマート社会(society5.0)
  • 子どもの未来

超スマート社会(society5.0)

 私たちの社会は歴史的に見て、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)と成長してきました。
 そして、次の時代は超スマート社会(society5.0)です。

 内閣府は
 ”Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。”
 と説明しています。

 AIは何となく分かるかもしれませんが、IoTは「なにそれ?」と言いたくなる人がいらっしゃるかもしれませんね。
 IoTを簡単に説明すると、離れた場所にいても、そこにある物の様子が分かる、動かす仕組みです。

 有名なのは、「スマホでドアのカギが閉まっているかをチェックし、ドアを開けたり、閉めたりする」「スマホやロボットを使い、部屋の電気を点けたり、消したりする」「お出かけ先でも、お家にいるペットの様子をカメラで確認できる」といったものですので、既に身近にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 最も使われているのは、工場でしょうけれども。(温度・湿度管理、物流管理、遠隔操作等)

 このようなIoTとAIを組み合わせ、IoTで集めた膨大な情報をAIを用いて整理し、私たちの生活や社会を改善していくための提案をする、作業を自動化することによって、私たちの社会をより生活しやすくしようといった社会がSociety 5.0と言われる社会になります。

子どもの未来

 便利な世界になっていく反面、気を付けないといけないことがあります。
 それは、「今後10~20年で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」と言われていることについてです。
 
 簡単な仕事がロボットに置き換わっていく、それはつまり、私たちの周りにロボットが当たり前にいる世界を表しています。
 さて、そのとき、必要とされるのは、ロボットやプログラムに理解のある人でしょうか、それともロボットのことやプログラムのことを全くしらない人か。
 当然、ロボットやプログラムに理解のある人ですよね。 
 ※誤解しないでいただきたいのは、ロボットを修理できたり、プログラミングができる人という意味ではありません。

 ”今回の学習指導要領の改訂は、予測できない変化を受け身で捉えるのではなく、前向きに受け止め、主体的に向き合い・関わり合い、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となるための力を子どもたちに育む学校教育の実現を目指す”とあります。
 これからの社会における、まだ見ぬ変化に対応できるように、思考・体験を積み重ねていく
 それがプログラミング教育が行われる理由です。

おわりに

 ロボットと共に働く未来があと10~20年後にはやってくる…。
 みなさんは想像できますか?
 
 最近はショッピングモールでPepperを見ることもありますので、もしかしたら、もうすでに働いてるよ、といった方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
 そのときにロボットに積極的に関わり、そこにある技術を上手く活用していくことができる。
 そんな大人を育てていくのが、現代を生きる我々大人の役割なんですね。
 むしろ、我々も頑張らないと、時代に置いて行かれそうな気がします。

参考ホームページ

  • 内閣府ホームページ(科学技術政策:Society 5.0)
  • 文部科学省(小学校プログラミング教育に関する研修教材)

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