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教育“ICT元年”へ向けて、学校現場の課題と家庭でできる対策

初等教育(小学校)
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 現在の国の教育施策の一つとして、小中学生への1人1台のPC(タブレット)端末を用意する予定となっています。
 これによって、世界でも特に低いICTの活用力を高めることを目的としているのですが、教育現場ではさまざまな課題や不安視する声が発生しています。
 そこで、今回は教育現場における課題と、ご家庭でのこれからの教育への備えについて話をしていこうと思います。

学校での課題①〜教員が使えない〜

 学校現場における一番の課題は、PCやタブレットを活用することができない教員が数多くいることです。
 Word、Excel、といった基本的なソフトの使い方すら怪しい人が多い上に、いよいよ始まったプログラミング教育の仕方を知らない人が多いのも事実
 その中で、ICT機器を子どもたちに渡すことによって、教員が使い方を教える必要性が出てきます。
 自身の仕事用PCの基本動作すら怪しい人が、タブレット内のアプリケーションなどを正しく使うことができるのか、そして、活用することができるのか、とても疑問です。

 学校によっては、ICT担当の教員を配置したり、高校や大学(専門学校)などの外部の人に授業を依頼している学校もあるようですが、人任せにしている現状では、教員のICT能力が上がらず、PCの活用がされない現状は変わらなさそうです。

 特に、現代は教員の年齢層に偏りがある(若手と年配が多く、中間層が居ない)状況もあり、特に年配の教員の方ほど苦手意識が強いように思いますね。

学校での課題②〜紛失、破損への対応が取れない〜

 学校現場において、教員の心配事の一つとして、機材の紛失、破損が挙げられます。
 落とす、濡らす、は当然のようにあるとして、いじめ問題が絡んでくると、わざと破損させる、落書きするといったような問題も起きそうです。
 学校に配布される備品ですので、当然保険には入っているかと思いますが、紛失した際には保険が効くのか、といったことが不安な部分ですね。
 特にクラスに一人は居るであろう、よく物を無くす子どもに対してのフォローが大変そうです。
 予備端末を幾つか用意しておく必要がある上に、予備端末を使わせることによって、個人に最適化したタブレットやPCの使い方ができなくなるという課題もありそうです。

 そして、そのような不安点があると、教室内でしか使わないなど、授業の中での使用が控えられてしまうのではないか、と推測してしまいますね。

学校での課題③〜家庭に持って帰れない可能性も〜

 課題②でもお話ししましたが、破損や紛失の危険性については、学校でもありますが、家庭でも起こりうる問題です。
 持って帰った子どもが学校に忘れると、翌日の学習に支障がでてくるなど、家に持って帰ること自体が一つの大きなリスクになっています。

 また、ご家庭によっては、家にインターネット環境がない場合もあります。
 そして、家では学習することができない環境にある子どももいます。
 中には、貴重品を持って帰ったら、親(大人、兄弟)に取り上げられて、売られる、なんて家庭も存在しますので…。
 上記のような課題を抱える家庭のことを考えると、家に持って帰っての家庭学習に活用する、というよりも学校で使った方が良い、という学校の判断が為されることも考えられます。

 その他の理由として、「プリントだったら見れるけれども、タブレットやPCは無理」という保護者の方々の苦手意識もあります。
 元々勉強について苦手意識のある保護者の方も少なくないですし、ここでタブレット(PC)の操作が加わり、家での学習に対して協力を求めることができない可能性が上がるのは、学校としても望ましくないですね。
 (プリントの丸つけの業務から開放されるのはありがたいですが、家でできなくなるのは本末転倒ですからね)

家庭でできること

 さて、このような課題がある中、ICT元年度になると家庭ではどうしたらよいのでしょうか?
 結論は簡単、子どもに「端末の操作を慣れさせること」と「正しい使い方を教えること」です。
 学校での学習においても、家庭学習においても、タブレットやPCといった端末を使いこなすことはとても大切です。
 宿題のみならず、調べ学習など、情報を集めて取捨選択し、まとめる力などは、生涯に渡って必要な力になっていきます。
 その学習を進めやすくするICT機器の良さは活用すべきかと思います。

 また、技術的な問題だけでなく、インターネットの安全な使い方などICTリテラシーに関する内容については、学校での学習のみならず、家での教育も大切になっていきます
 近年はSNSの使い方など、インターネット上でのトラブルがよく話題に上がります。
 それらに対する教育も確かに学校で行われますが、ちゃんとした学習は年に1、2時間程度しかありません。
 そこで、家庭での学習が重要になってきます。
 
 これは、小学校の高学年から問題になってくるLINEトラブル、誹謗中傷などの問題を予防するためにも必須の教育と言えそうです
 (普段からの言葉遣いに対する家庭での教育も必要ですが、特にLINEトラブル等のインターネット関連のものは学校では対処できない問題となっている場合もあります。)

家庭学習で使うならパソコン?タブレット?

 学校においては、PCやタブレットが配布されるかと思いますが、ご家庭では、どちらを使った方が良いのでしょうか?
 結論、教育現場にいた身からすると、PCの操作の方が重要であると思います。
 近年、タブレットとスマートフォンの操作はかなり似通っているために、操作しなれている子どもは多いのですが、PCの操作に慣れていない子どもが多くなってきました。
 キーボード入力ができない、文章をまとめることができない、インターネットでタブを使って複数の情報を見るすることができない、といった子どもは珍しくありません。
 
 これからの時代においても、タブレット端末よりも、PC端末を用いた方ができることが多く、仕事においても未だにPC端末の方が使用されている現状があることからも、PC端末を使うことができるようになることが望ましいように思います。
 (確かに、カメラ機能など、子どもにも使いやすいのはタブレットの方なのですが、小学校高学年からはPCの方がよいかと思います。)
 現在はPCの価格も以前と比べて安価な物が増えてきましたので、敷居も低くなってきていますからね。

プログラミング教育の習い事は必要?

 ICTと関連して、中には、プログラミングの習い事をさせるご家庭も増えてきていると聞いたことがあります。
 しかし、学校のICT教育レベルで十分という方は、正直、習い事の必要性は感じられません。
 教員の対応力が十分と言えない現状、習っている人の方が学習の理解度が高いのは事実ですけどね。

 もし、お子さんが興味を持っているならば、させてみるのも良いかもしれません。
 「Tech Kids School」というサービスでは、小学生用のオンライン教室で、ゲームのように楽しむことができます。
 オンライン教材と、月3回実施するコーチとの面談、子ども(または保護者)とのチャットでのサポート付きでで楽しみながら学習することができるみたいですね。
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