LINEやオンラインゲームでの「いじめ」「嫌がらせ」知らぬ間にあなたも加害者に?

初等教育(小学校)

 小学校でも当たり前になってきた、LINEやオンラインゲームでのチャット機能での何気ない言葉で相手を傷つけてしまう「LINE(オンラインゲーム)いじめ」。
 「自分の子どもは大丈夫」と油断していませんか?
 今回は小学校で実際に発生した「LINE」と「Fortnite(フォートナイト)」で発生した人間関係のトラブルを元に、トラブルが起きた原因とフィルタリングついて紹介します。

LINEトラブルの事例

 LINEトラブルでは、

  • 「自分の子どもだけがグループに入れてもらえない(自分だけルームから追い出される)」
  • 「悪口を書かれる」
  • 「LINEの内容を元に実際に無視などの嫌がらせをされる」

という3点がよく発生します。

 これはLINEをしている子は、ほとんどの子が体験したことがあるようです。
 特にグループラインを使っている子ほど「見たことある」と答える子が多い傾向にあります。

 中には特定の子だけが入っていないグループを作っていることもあるようです。
 その場合は入っていない子に対して、入っている誰かが「〇〇さんの入っていないグループで悪口を書かれていたよ」と(迷惑な)親切心でもって伝えたことによって、人間関係のトラブルが起きることがあります。

 このトラブルは夜になってもLINEをしている子どもだけで起きるものではなく、「居間でしかつかわせていません」「時間を決めて使っています」「自分用のスマホではなく、家族共用のタブレットで見ているので親の私も内容は見ています」といった家庭でも起きています。

オンラインゲームでのトラブルの事例

 オンラインゲームでのトラブルの最も多いものはチャット機能を使った「悪口」です。

 特に対戦型ゲームにおいて、友達間での「弱っ!」「雑魚」「下手くそ」といった一言であったり、「こんなこともできないの?」といった、茶化す行為、いわゆる「煽り」と呼ばれる行為が相手を不快にしており、トラブルの原因となっています

 このチャット機能はオンラインゲームには、ほぼ全てのものに搭載されている機能になります。
 子どもたちに人気なオンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」は小学校の低学年からしていることからも、トラブルが起きやすい環境にあると言えるのかもしれません。

トラブルの原因:「相手意識の欠如」と「言葉の使い方」

 LINEトラブルもオンラインゲームでのトラブルも、どちらにも共通して言えることが、「相手意識の欠如」と「言葉の使い方が身についていない」ことが挙げられます。

  • 画面の向こうにいるのが自分と同じ人間であることを忘れてしまう。
  • 相手のことを考えないままに、自分の言いたいことだけを言ってしまう。
  • 思いついたことをすぐに送信してしまう。
  • 話す言葉と、書く言葉は違うことを分かっていない。

 大人は「対面で10割、電話が3割、メールで1割以下」と言われるほど、言葉の伝わり方に違いがあることを知っているでしょう。
 しかし、子どもは知らないこと、体感できていないことが多いです。
 この意識がトラブルを起こす原因となっているのです。

 実際にトラブルの初期であれば、直接話し合うことで解決できることも多いです。
 しかし、このトラブルが長い間続くと「陰で言われているのではないか」といった不安や「どうして親(先生)に話したの」と言われてしまい、大人に伝えるのが怖くなってしまうといった悪循環が生まれてくることもあります。

 そのため最も良いのは、何かが起きてからではなく、未然にトラブルを防止することだと考えています。

学校でどんなことを指導するの?

 学校でトラブルの防止のために指導する内容は「言葉の使い方」そして「スマートフォンやゲームの使い方」についてです。
 この中には、日常的な言葉の使い方の指導も含まれます。

 しかし、スマートフォンやゲームの使い方、言葉の使い方については、朝の会、帰りの会などの短時間で行われることが多く、長い時間をとっての指導(ネットトラブルなどの学習)は年に1回、多くて2回程度しかありません。
 また、学校ではスマートフォンの管理、内容を見ることがプライバシーの関係でできないことから、各家庭に指導の協力をしていただくようにしています。
 そこで、長期休暇の前など、全家庭にスマートフォンやゲームの使い方に関するプリントを配布し、注意を呼びかけている学校が殆どです。

 学校によっては、子どもと一緒に保護者も参加可能な講演(学習)などを行っている学校もありますが、参加者が少ないのが現状です。

家庭で気をつけないといけないことは?

 家庭で気をつけていただきたいことは大きく2点です。

  • スマートフォンやゲームの使い方の約束を決める
  • フィルタリング設定を使う

 特にゲームについて、小学校の低学年から「自分専用のものを持っている」という子どもも少なくありません。
 しかし、買ったものをそのまま与える形になっているご家庭も多いように感じられます。
 NintendoSwitchには、チャットをしないようにできるフィルタリング機能(公式HPはこちら)がありますので、そちらを使うようにしていただけたらと思います。

 スマートフォンのフィルタリングについては別の記事にまとめておりますので、以下の記事をご覧ください。

おわりに

 夏休みや冬休みといった長期休暇は、子どもたちにとって自由な時間である一方、スマートフォンやゲームを通じたトラブルが起きやすい時期になってきます。
 ぜひとも長い休みに入る前に一度、使い方やルールの確認をしていただけたらと思います。
 そして、時々で良いので、お子さんの使い方を見ていただき、「トラブルに巻き込まれていないか」「より良い使い方ができているか」をお子さんと話し合っていただけたら幸いです。

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