小学校のプログラミング教育はどんなことをするのか、教材と学習内容を4つ紹介

プログラミング

小学校のプログラミング教育はどんなことをするのか、教材と学習内容を4つ紹介

 「小学校でプログラミング教育って、一年生からパソコンを使うの?
 そう疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
 結論から言いますと、「No」です。
 確かに学校によっては一年生からタブレットを使って学習するところもありますが、教育現場には文部科学省や教育委員会からパソコンを使うものだけがプログラミング教育ではないことを指導例と共に通達されています。

 そこで今回は、教育現場で使われる教材の中から、パソコンを使わないものとして、ルビィの冒険、 ozobotto(オゾボット)、パソコンを使うものとして、Scruch(スクラッチ)、Hour of Code(アワーオブコード)、(プログル)について紹介します。
 (指導例を知りたい場合は、サイト” 小学校を中心としたプログラミング教育ポータル “にアクセスしてみるよ良いですよ)

 

小学校1年生:ルビィのぼうけん

 こちらはプログラミングを勉強できる絵本としてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

 出版社による内容情報
 ” この絵本では、プログラミングのいわゆる「コード」は一文字も出てきません。4~11歳の子どもが親と一緒に楽しめる工夫がされており、前半の「好奇心いっぱいの女の子、ルビィが宝石集めの冒険をする絵本パート」と、後半の「練習問題パート」を通じて、プログラミングに必要な考え方に触れることができます。 “
 
 この学習で使うものは紙と鉛筆。
 指導の手順として、物語の主人公であるルビィが正しく目的を達成することができるように、行動の順番を考えて紙に書く。そして、考えた順番通りに友達に体を動かしてもらってプログラムが正しくできているかを確かめる。
 友達に動きを試してもらう中で、友だちへの言葉の伝え方を学んでいきます。

小学校2年生~:Ozobot(オゾボット)

 商品情報
  ” Ozobotは色と線を識別し、紙やスマートフォン、タブレット上に描かれた線に沿って動く小さなロボットです。Ozobotを使った学習に専門知識は不要です。学校でも家庭でも、子どもたちは紙とペンを使って楽しみながらプログラミング的思考を身につけることができます。キーボードと画面ではなく、紙とペンを使って学ぶ。それがOzobotが選ばれる理由です。 “ 

  貼ってある色シール(別売り、マジックなどで書いてもよい)のパターンによって、進んだり、止まったり、向きを変えたり、踊ったり、と行動が変わるロボットです。
 この性質を使って、「二つ先の角を左に曲がって、突き当りまで進んだら、そこで踊る」等の課題を提示します。
 想像した通りの道順で進むためには、どのように色シールを貼ればよいか計画し、試行錯誤しながら考えていきます。 

小学校3年生~:Scrach(スクラッチ)

ブロックを組み合わせて、動きをつくります。

 ScrachはNHKの教育番組でも紹介されていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
 小学校におけるプログラミング学習の基本はこのScrachを使ったものになります。
 
 学習方法は、動作の基本を学ぶまでは、提示されたブロックを組み合わせて、目的の動作をさせる。
 そして、ある程度学習が進んでいった場合、どのような動きにしたいのかを考えて、計画を立てたり、実際にブロックを組み合わせたりしながら、プログラムを作成していくものになります。

 Scrachは使い方が分からない、出来ないと考える子どもが多いのも事実(何しろ、初めての経験になりますので)。
 こちらは、家でも学習することができますので、以下の方法で操作方法を勉強されると良いかもしれません。

Scrach(スクラッチ)で検索した後、 Scrachのホームにある教育関係者の方へを押して…。
Scratchのチュートリアルを押すと、チュートリアルを見ながら実際に練習することができます。

小学校3年生~:Hour of Code(アワーオブコード)

 Hour of Codeでは数多くのプログラミング用のソフトを扱うことができます。
 むしろ、種類が多すぎてこの記事では内容まで紹介できません
 
  Hour of Codeで有名なのはプログラミング用のマインクラフトでしょうか。
 こちらも、Scruchと同じように、ブロックを使ってプログラミングを行っていきます
 他のタイトルでもブロックを使った学習をするものが多くあります。
 ゲームソフトがたくさん並んでいるようなものですので、ゲーム好きな子どもは興味があるかもしれませんね。

その他のプログラミング教育

 実は、今までの教科書を教えていくだけでも、プログラミング教育になるものもあります。
 かけ算の筆算、わり算の筆算、公倍数の探し方、多角形の書き方等、算数に多いですね。
 どれにも共通するのは、「最初に~をします。次に~をします。」というように順序立てて考えることです。

 上記の中には、 「プログル」 などのPCサイトで学べるものもありますので、興味がある方は、 サイト” 小学校を中心としたプログラミング教育ポータル “にアクセスして、教材情報を検索してみると良いですよ。

おわりに

 いかがだったでしょうか。
 プログラミング教育がこれから始まりますが、2020年度は恐らく、どの学校も様子見として、「実際に少し触ってみよう」程度に終わるでしょう。
 本格的に指導体制が十分に整う(かもしれない)のは2021年からと考えますので、それまで上のサイトなどを調べて遊んでみても面白いかもしれませんね。

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