どうも、水降(スイコウ)です。
私は小学校4年〜中学校3年までの6年間不登校をしていました。
その後、定時制高校→国立大学を経て、小学校の教諭になり、8年間勤めた経験があります。
どうも、水降さん。
本日はよろしくお願いします。
不登校についてどう思うか
不登校になった原因も気になりますが、
水降さんはズバリ「不登校」の子どもってどう思いますか?
「どう思いますか」って、すごくアバウトな質問ですね…。
私個人としては、「いいんじゃない?」という考えですね。
どうしてです?
学校に行けない理由があるから不登校になっているのであれば、無理をする必要はないと思います。
もちろん、「サボりたい気持ちが強くて行かない」という場合は、「行きなさい」と自分でも、他の子どもでも言うかと思います。
つまり、子どもにとって、正当な理由があれば休んで良いと?
まぁ、そう言うことになりますかね。
その判断を子どもだけでなく、保護者が理解し、納得できるなら、もっと良いかと思います。
不登校について思うこと
不登校は明らかな原因がある場合と、原因が明らかにならない場合があります。
明らかな原因がある場合は、学校で対応してもらい、解消を目指していくべきでしょう。
しかし、「なんとなく不安で行けない」などの原因が明らかにならない場合は、環境を変えたり、時間を置いたりしない限り、すぐに解決することは難しいかと思います。
そのため、私が思うのは
原因がある場合は、解決の目星がつくまで休むのもアリだと思います。
また、原因が明らかにならない場合には、本人の気持ちの問題が大きい可能性がありますので、本人が前向きになるキッカケを待つしかないのかもしれません。
どちらにせよ、子どもの状態を見て、無理をさせないようにはしていきたいですね。
不登校をしていて後悔はある?
水降さんは不登校をしていて、後悔はありますか?
ない、と言ったら嘘になるかもしれません。
主要5教科(国数社理英)は家でも勉強できましたが、その他の教科は勉強できませんでしたし、友達と遊ぶこともあまりできませんでした。
同年代の知り合いが少ないのは、少し後悔ですね。
知り合いがほぼ居ないので、同窓会や成人式にも行きませんでしたし…。
やはり、当時住んでいた地域に近寄りがたいっていうのが、一番の後悔というか、影響が大きいところでしょうか。
近寄りがたい、ということは何か負い目を感じているということでしょうか?
負い目、というような物ではないと思います。
実際、私は不登校をポジティブに考えていますから。
ポジティブに?
ええ、不登校をしていたからこそ分かるもの。
辛い日々を乗り越えてきたからこそ、言えること。
それが、私の武器になっていますので。
後悔するかどうかは進んでみないと分からない
不登校は学習や人間関係をつくる上ではとても厄介なものです。
進学ができなかったり、高校を中退したりと人生を考えていくと大きな損失になる場合もあります。
しかし、私はこう思います。
「何かを成し遂げたいとき、その道に進めなくても、他の道がある」
- 勉強したいなら、学校に行かなくても家でも、塾でもできる。
- 高校に行きたいなら、通信制、定時制という選択肢もある。
- 大学に行きたいなら、高校に行かなくても、高卒認定試験に合格すればよい。
大人が考える決まった道、普通の道から多少外れるかもしれませんが、それでも進んでみないと後悔するかは分かりません。
私のように、「不登校の経験が大切」と思える日がやってくるかもしれませんよ?
不登校は解決する?
むしろ、私は不登校は解決する必要はないのではないか?
とも考えています。
え、いやいや、不登校は解決すべきでしょう!
もちろん、原因がある場合は解決すべきだと思います。
しかし、原因がない場合、不登校の解消には学校、保護者、子ども、関係する人全てが解決に向けて頑張っていこうとすることが必要です。
…でも、それって可能なんでしょうか?
どういうことです?
確かに学校や不登校の親は解消に向けて頑張るでしょう。
しかし、その子の不登校に関係のない、他の子どもたちは解決に向けて頑張るでしょうか?
そして、その親は?
なるほど…。
そう言われると何も変わらない可能性がありそうですね…。
これが、不登校がなくならない原因の1つだと私は思います。
学校や保護者が努力しても、周囲の子どもや他の保護者が協力してくれるとは限りませんから…。
それなら、学校に行かなくても、将来に繋がる道を探していくことが大切なんじゃないかな、と私は思う訳です。
水降さんの考えが分かりました。
本日はインタビューに答えて頂き、ありがとうございました。
いえいえ。
また、いつでもお聞きください。
不登校の解決は難しい
私自身の不登校が解決したのは、「同じ苦しみを味わう人を救いたい」という夢を持ったからです。
しかし、それでもまともに通学できたのは、高校に入学してから。
なんとかしたいという思いを持っていても、環境によっては何もできない状況にある場合もあります。
また、私が小学校に勤めていた時にも数人の不登校児童と関わることがありましたが、学校に来れるようになったケースもありましたが、昨年と引き続き登校できないというケースも同様にありました。
中には保護者の方が無関心だった家庭もあり、家庭との温度差も感じましたね…。
それでも、良い関係を切らないように子どもや保護者と繋がり続けることは大切だと思います。
子どもの将来を考えること、それが保護者と教員にできることだと思いますので、保護者と教員が連携することは忘れないようにしていきたいですね。
おわりに
今回の内容は以上になります。
不登校について、聞きたいこと、相談したいこと等ありましたら、ページ下部にあるコメントフォームやTwitterアカウントへご連絡いただけたらと思います。
不登校の課題について、これからも考えていきましょう。
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