子どもがネット依存にならないためには?ネット依存の種類と対策を紹介!

初等教育(小学校)

 ネット依存と聞いて、皆さんの中にはドキッとした人もいるのではないでしょうか?
 特に中学生以上になると、スマホを手放す事なく、トイレでもベッドでも、はたまたお風呂でも、いつもスマホを触っている。
 そんな子どもたちの姿が見られるご家庭もあるのではないでしょうか。
 昔と比べ、手軽にインターネットに接続することができるようになった分、スマホの普及と共に、ネット依存の人が増えています。 
 子どもがネット依存になってしまうのは親としては心配ですね。

 そんな保護者の皆様へ、
 この記事を読むと、以下の事が分かります。

ネット依存の種類と原因
ネット依存に近づいていく行動
どうしたらネット依存にならずに済むか

 この記事を読み終えたら、是非ともお子さんとスマートフォンやネットの使い方について話し合って見てくださいね。

ネット依存の種類

 ネット依存、と一言に言っても、その依存には大きく分けて二つの種類があります。
 一つ目はSNSを中心とした「つながり依存」、もう一つはゲームや動画を中心とした「コンテンツ依存」です。

つながり依存

 つながり依存は(TwitterやLINEなどの)SNSにアクセスしないとき、孤独や不安を感じたり、「SNSにアクセスしなかったら、影で誰かから悪口を言われるのではないか」という恐怖心や「グループから外されるのではないか」という不安を感じたりすることによって起こる依存症です。

コンテンツ依存

 コンテンツ依存はゲームや動画によって、寂しさや孤独感を感じずにすむことや、「ゲームで頑張ったら頑張った分だけ強くなれる」という承認欲求を満たしたり、「ゲームは自分の好きな様に振る舞える」といった自己を表現する欲求を満たしたりすることができ、それらが依存に拍車をかけています。
 また、「ログインボーナス」や「ゲーム内でのイベント」などのアクセスしないと損と感じてしまうとき、「もっとしよう(使おう)」という気持ちが生まれ利用頻度が増えていきます

あなたもネット依存かも? ネット依存チェックリスト

「ネット依存(Internet Addiction Disorder)」という言葉は1995年にアメリカの精神医学者 I. ゴールドバーグによるネット上の発言が最初だと言われているが,96年には同じくアメリカの心理学者 K. ヤングが学会で「ネット中毒の8項目基準」を発表している(論文化は98 年)

ネット依存の現状と課題―SNS 依存を中心として(ストレス科学研究 2018, 33, 10-14)  

 ヤングのネット依存チェック項目によると、以下の8 項目のうち 5 項目以上該当すれば「依存傾向」にあると言われています。
 皆さんはどうでしょうか?

  1. ネットを利用していない時も,ネットのことを考えている 
  2. より多くの時間,ネットをしないと満足できない 
  3. ネットの利用時間をコントロールしようとしても,うまくいかない 
  4. ネット利用を控えようとすると,落ち着かなくなったり,いらいらしたりする 
  5. もともと予定していたよりも長時間ネットを利用してしまう 
  6. ネットのせいで,家族・友人との関係が損なわれたり,仕事や勉強などがおろそかになりそうになっている 
  7. ネットを利用している時間や熱中している度合いについて,家族や友人に嘘をついたことがある 
  8. 現実から逃避したり,落ち込んだ気分を盛り上げたりするためにネットを利用している

 私の場合、最も使っていた高校生くらい頃の状況を振り返ると、1,2,3,5,6,7と依存傾向でしたね。
 現在は1,5と依存傾向からは脱却できているようです。
 しかし、今はブログの事を考える時間が多いですし、動画や漫画、本を見始めるとついつい見すぎてしまいます。

よくないとは分かっていても、ついスマホを使っていませんか?

 スマホやネットを使いすぎるのはよくない、それは皆さん分かっていると思います。
 しかし、振り返ってみましょう。
 大人も子どももどこでもスマホ(お風呂,トイレ,ベッド,布団)を使っていますよね?

 講演を行った方が、「皆さんが一度でもやったことあるのはどれですか?」と中学生に質問したところ、以下のような結果が得られたそうです。

1,お風呂でスマホを使ったことがある(全体の10~20%と少数)
2,トイレでスマホを使ったことがある(全体の50%)
3,ベッド・布団でスマホを使ったことがある(全体の80%以上)

 ベッド・布団でスマホを使った事、ありますよね?
 私もあります。何回もあります。

 しかし、逆にこうも聞いてみたそうです。
 「お風呂、トイレ、ベッドや布団、どこで使うのが一番良くないでしょう?」
 すると、子どもたちは

 ベッドや布団で使うのがよくない

 と答えたそうです。

 ベッドや布団で使う子どもたちが80%以上もいるのに、使うのは良くないと思っているんですね。
 言い換えると、「使うのは良くないと分かっているのに、使ってしまう」そんな課題があるのかもしれません。
 
 ではどうしたらよいのでしょうか?

スマホを使いすぎないようにするためには

 インターネットの使いすぎに限らず、何かを変えようとする際には、以下の方法が有効であると言われています。

ルールを作ってみる

 SNSやLINEなどで、話が続いていると、上手にトークを終わらせるのが難しいと悩む子どもは沢山います。
 そんな子どもたちの悩みを解決するためには、ルール作りが必要です。
 「終わりの言葉を決める」、「○時までと決める」、「リビングで充電して、寝室には持っていかない」など、親と子や、友達同士で話し合ってルールをつくると、コントロールしやすくなるでしょう。

 つながり依存だけでなく、コンテンツ(動画・ゲーム)依存にならないためにも、同様に時間を決めたり、充電場所を寝室以外にするなど、ルールを考えることが大切です。

睡眠について調べてみる

 睡眠不足になると、だるさを感じたり、日中の集中力が低くなったりします。
 それは、「成長ホルモン」が影響しています。
 体の成長を促したり、体調を整えたり、疲労回復にも力を発揮する成長ホルモンですが、睡眠との間にはどんな関係があるのか、子どもと一緒に調べてみると知らなかったことが沢山でてくるのではないでしょうか。
 知る事で睡眠を大切にしようとする気持ちが高まってくるかもしれません。

フィルタリング機能を使ってみる

 スマホを使う事ができる時間帯を設定しておく事で強制的にスマホを使えなくすることも考えられます。
 また、フィルタリング機能を使うと、アプリやインターネットの利用時間を親が把握することもできます。
 実際に使った時間を見ながら話し合うことも効果的かもしれませんね。

まとめ

  1. 依存の原因は孤独や不安を感じている現状や、承認欲求が満たされない現状にあること。
  2. ベッドや布団でスマホを使うことは子どもたちは良くないと思っている。
  3. スマホ依存にならないために、まずは夜の使い方からルールを作ろう。

 学びに、連絡に、趣味や娯楽に、スマホのある生活は当たり前になりつつあります。
 ゲームをしたり、動画を見たり、はたまたテレビ番組をスマホで見たりと、一日の中でスマホを使うのは、もはや日常の一部かもしれません。

 しかし、SNSのメッセージを気にして、何事にも集中できなくなる子もいます。
 そのように自分の気持ちや行動をコントロールできず、スマホが手放せなくなると、日常生活に支障をきたすだけでなく、健康面にも悪影響がでてきます。

 子どもたちが適切な使い方ができるよう、親子で利用のルールを話し合い、保護者がスマホの利用状況を把握するよう心がけていただけたらと思います。

参考論文

  • ネット依存の現状と課題―SNS 依存を中心として(ストレス科学研究 2018, 33, 10-14)橋元 良明 東京大学大学院情報学環

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