親として、子どもにスマートフォンを渡すとき、「ルールを守って使うように」と伝えていたかと思いますが、子ども一人で使っていると、危険な事に巻き込まれる可能性があります。
親として、インターネットを通じた犯罪などに巻き込まれていないか、非常に気になるところです。
そんな保護者の皆様に、今回の記事を読むと以下のことが分かります。
- 被害に遭う年齢は何歳が中心?
- 被害に遭う、原因となるサイトやアプリは何か。
- 被害に合わない様にするにはどうしたら良いか。
この記事を通して、子どもの安全を守るための方法を再度確認していただき、子どもさんと話す機会にしていただけたらと思います。
ネット被害の実例
インターネットを通じたやりとりによって、子どもが被害に遭うケースというのは毎年報告されています。
・ネット上で知り合った人と出会い、性的被害を受けた。
・ネット上で知り合った人と出会い、誘拐され、殺害された。
上記の様な話は、今までに何度も聞いた事があるのではないでしょうか。
特にスマートフォンを使って出会い、被害にあうケースがほとんどなのですが、2020年の9月には、小学校4年生の児童がスマートフォンではなく、オンラインゲームでのやりとりで誘拐される事案も発生しています。
このように、スマホのみならず、インターネットを通じて、他の人とコミュニケーションをとる事ができるもの、全般に気を配る必要があります。
被害の中心は中高生。でも、小学生も。
インターネットで最も多い被害は自画撮り被害です。
「送らないと酷い目に遭わせるぞ」と脅迫されたり、「君の事が好きだから」と甘い言葉を言われたり、「送ってくれたらお金を上げるよ」と対価を定時したり,「私は医者で、体の悩みに答えるよ」となりすましたりと、様々な方法で写真を送るように誘導してきます。
この自画撮り被害にあう人は中学生が最も多く、大半を中高生が占めます。
その総数は年間で約1500人。
被害者の中に小学生は一部ではありますが、年間70人前後(画像のオレンジと黄緑の数を合算した値)の児童が被害に合っている事が分かります。
これは、明らかになっている総数ですので、警察に届けていないものを含めると総数はさらに増えることでしょう。
被害の中心は「複数交流系」のサイト
最も多く,出会い系被害のきっかけとなっているのは普通のSNS(Twitter,LINE,インスタグラム等)になります。
上記のグラフからSNSの利用による、被害の原因として代表的なものは、不特定多数の人に対して情報を発信するサイトによるものだということが分かるかと思います。
それらの代表とも言えるTwitterやインスタグラム等が悪い、というわけではないのですが、不特定多数の人と関われることで、子どもを狙う人と出会う可能性も上がります。
また、個別チャットが可能な、LINE、オルカ等もまた面識のないもの同士での交流になりますので、個人間のやり取りという周囲から見えにくい関係性の中で、相手に誘導されて写真を送ったり、実際に出会ったりして被害に遭ってしまうことがあります。
ずばり、対策とは?
最も簡単な対策は
「普通に考える」こと
です。
大人は普通、ネットで知り合った若い子と会おうとしませんし、性的な写真を送ってもらおうとはしません。
何か判断に悩むことが起きた時「普通の大人はそのようなことを言うだろうか?」と考えてみましょう。
そして、何かおかしいな、と思った際には保護者の方、または警察等に相談するようにしましょう。
他の対策としては、
顔の見えない相手を簡単に信用してはいけない
というのも挙げられます。
「顔が見たいから写真送ってよ」「俺は大丈夫だよ」、とチャットをしている中で、何週間たっても面白く、優しい。
そのように大丈夫かも、と思わせるのも相手の手口の一つです。
そして、「君が特別だから、こんな事(写真を送って、会いたい、等)を言うんだ」と、普通ではないことを正当化するような言葉を使ってくる場合もあるでしょう。
しかし、それも相手の手口の一つです。
このように、気を付ける事を挙げましたが、これらを防ぐためにフィルタリングを使うという手もあります。
そのようなサイトにアクセスできなくしたり、子どもの年齢に合ったアプリを使う事で、被害を防止することもできるのです。
(例えば、Twitterは18歳以上での使用が推奨されているアプリになっています)
まとめ
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- 被害の中心は中学生〜高校生
- 何気なく使っている普通のSNSでの出会い系被害が多い
- 「この人だったら大丈夫だろう」「私がトラブルにあるはずがない」と考えず、普通に考えることや冷静になることが大切
- 自分の顔や体が映った写真は絶対に送らない
インターネットによる被害に遭わないように、スマートフォン等を正しく使う事ができるようにし、子どもの安全を守っていきましょう。
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