体に悪いと分かってる!でも暑い夏に飲みたいジュースの話
4/28は缶ジュース発売記念日です!
暖かい時期がやってきました。
むしろ昼間は半袖で大丈夫な日も出始めて、アイスやジュースがとてもおいしく感じるようになってきました。
さて、今回はそんな私に対しての自戒を込めて、そして、これからの時期、お子さんたちの健康を守るという意味を込めて、少し早いですがジュースと健康についての話をしていきます。
ジュースに含まれる砂糖の話
この話をする上で、厚生労働省がとてもすばらしくまとめて下さっているので紹介します。
厚生労働省、引用文掲載ページ炭酸飲料・清涼飲料水
炭酸飲料とは水に二酸化炭素(炭酸ガス)を圧入した飲料、またはこれに果汁・乳・甘味料・酸味料・香料などを加えた飲料をいいます。炭酸飲料・清涼飲料水の原材料の表示では、最初に(最初に示されるのが一番多く含まれるもの)果糖・ぶどう糖液糖・砂糖を示すものがほとんどです。サイダーでは100mL中に砂糖類が約10g(40kcal)、500mLのペットボトルで200kcalとなります。
いわゆる「ペットボトル症候群」とは、炭酸飲料や清涼飲料水の多飲により吸収の早い糖類が高血糖状態をまねくことをいいます。血糖値が上昇すると喉が渇くため、さらに清涼飲料水を飲むという悪循環に陥ってしまいます。重度の場合は、意識朦朧・昏睡などの症状を呈すこともあります(糖尿病性ケトーシス)。透明度のせいでエネルギーがあるように認識しにくい、また特に学童期の子どもは清涼感のある甘みを好むなどの理由が、この状況に陥りやすくさせます。
ジュース・果実飲料
ジュースとは果汁100%の飲料のことを指し、果汁10%以上100%未満のものを果汁入り飲料といいます。「果実・野菜ミックスジュース」は果汁+野菜汁=100%ということになります。果実や野菜に由来する糖質がジュースのエネルギーになります。ジュースや果実飲料は、炭酸飲料や清涼飲料水と比べるとビタミンやミネラルを含みます。
スポーツドリンク
スポーツドリンクとは、スポーツの前・中・後に水分の補給と糖質を中心としたエネルギー源の補給、ビタミンやミネラルを補給する飲料の通称です。清涼飲料水より糖質の含有量は低く抑えられています。それは体液の濃度より飲料の濃度を低くし、浸透圧を低くすることによって小腸で速やかに水分を吸収しようとするためです。一般の清涼飲料水の糖類が約10%濃度であるのに対し、スポーツドリンクの糖類は約5%濃度です。スポーツをしていないときに飲むスポーツドリンクは清涼飲料水と同じように、多飲はエネルギーの過剰摂取につながりますので注意が必要です。
ジュースのカロリーについて
清涼飲料水150mLで200kcalというのにピンときているでしょうか。
おにぎり一個分(170kcal)よりも多いですね。
食事と一緒に飲んだりすると、一食分のカロリーが大きくなってしまいそうですね。
ちなみに、厚生労働省によると、30-49歳の基礎代謝の平均を調べた結果、男性は1530kcal、女性は1150kcalが一日の平均的な基礎代謝量だそうです。
なお、1~2歳の子どもは、660~700kcal、3~5歳の子どもは約820~900kcalです。
もし、一日に3本清涼飲料水を飲んだら、成人の男性ならおにぎり5個、女性なら、おにぎり3個程度の食事にしないと、カロリーオーバーになってしまうかもしれません。
小さい子どもならおにぎり1個でしょうか。
夏に飲みたくなる炭酸飲料にも気を付けないといけませんね。
おわりに
今回の内容はいかがだったでしょうか。
ジュースの飲み過ぎは、生活習慣病につながるとされています。
子どもの肥満の問題もさることながら、ジュースを飲むと食事をとる量が減ってしまうという研究結果もあり、何にせよ食事の際のジュースは適切な食習慣を身に着ける上で大きな妨げになってしまうことは、言うまでもないでしょう。
しかし、ジュース、美味しいんですよね。
とても分かりますし、ピザやハンバーガーとは炭酸がぴったりと思う方もいることでしょう。私もです。
要するに、適量に気を付けることが大切なのでしょう。
しかし、そうは言っても子どもは特にジュースを飲みたがるかもしません。
そんなときは、ジュースを飲む時間はおやつの時間と決めるなど、適切なジュースとの付き合いを考えていくことが必要なのかもしれませんね。
参考論文・サイト
- 小児期・思春期を対象とする専門職に必要な保健の知識-小児肥満における子育て支援と生活習慣・発達障害との関連-
- 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
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