バランスの取れた食事が大切だ、というのはみなさん既にご存知でしょう。
しかし、何をどれだけ摂ればいいのか、その目安が分からないという方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では以下のことを紹介しています。
- バランスの取れた食事とは?
- 何をどれだけ食べたらいいの?
- 妊娠中の食事の量とバランスは?
バランスの取れた食事とは?「食事バランスガイド」
バランスが取れた食事の見本として、厚生労働省と農林水産省の共同で作成された「食事バランスガイド」があります。
運動や水分補給を基本としつつ、それに加えて適切な量を食べることでバランスの取れた食事を考える際の参考として紹介されています。

それぞれ「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5項目 + お菓子などの嗜好品についてもまとめられていますので、妊娠中以外でも、子どもの成長、家族の健康のために意識してみるとよいでしょう。
栄養のバランスが崩れてしまうと、それによって健康への悪影響が考えられます。
適度な運動、水分補給と合わせて、食事についても見直してみましょう。

食事バランスガイドのチェックブックも公開されています。
具体的な料理名も書かれてあるので、ぜひご参考にしてください。
何をどれだけ食べたらいいの?
では、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5項目 + お菓子などの嗜好品について、どれくらい食べるのが良いのでしょうか。
農林水産省は以下のように紹介しています。
主食 1日5〜7つ(SV)分
主に炭水化物の供給源であるごはん、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来する炭水化物約40g

副菜 1日5〜6つ(SV)分
主にビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源である野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料の重量約70g

主菜 1日3〜5つ(SV)分
主にたんぱく質の供給源である肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とする料理が含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来するたんぱく質約6g

牛乳・乳製品 1日2つ(SV)分
主にカルシウムの供給源である、牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます。
1つ(SV)=主材料に由来するカルシウム約100mg

果物 1日2つ(SV)分
主にビタミンC、カリウムなどの供給源である、りんご、みかんなどの果実及びすいか、いちごなどの果実的な野菜が含まれます。
1つ(SV)=主材料の重量約100g

菓子・嗜好飲料
菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要があることから、イラスト上ではコマを回すためのヒモとして表現し、「楽しく適度に」というメッセージがついています。1日200kcal程度を目安にしてください。
【200kcalの目安】
せんべい 3~4枚/ショートケーキ 小1個/日本酒コップ1杯(200ml)/ビール 缶1本半(500ml)/ワインコップ1杯(260ml)/焼酎(ストレート) コップ半分(100ml)
※妊娠中の飲酒はお控えください
妊娠中の食事の量とバランスは?
国立健康・栄養研究所が「食事バランスガイド」を妊娠中に食べた方が良い量をプラスした食品バランスガイドが以下のようになります。

妊娠の中期から、副菜や主菜などのおかずや果物をプラスしていくことが望ましいとされています。
「子どものために沢山たべないと」と思われるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、追加でとる栄養は、上の図からわかるように、ビタミンやミネラルを取れる野菜やタンパク質などを優先すると良いでしょう。

そうは言っても、料理が大変
妊娠中の家事は大変です。
その中で、何品も作るとなると、毎日疲れてしまうかもしれません。
そんなときは、以下のような食事配達や冷凍食材を活用してみるのはどうでしょう?
管理栄養士が作っているものもあり、自分で作るよりも栄養がとることができるかもしれませんよ。




参考サイト
- 農林水産省 食事バランスガイド(https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html)
- 農林水産省 「食事バランスガイド」の適量と料理区分(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kenzensyokuseikatsu/about_b_guide.html#kubun)
- 妊産婦のための食事バランスガイド(https://www.nibiohn.go.jp/eiken/ninsanpu/balanceguide.html)
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