小さい子どもと二人でお散歩、注意点や楽しみ方は?
今回から3部(お散歩編、お買い物編、お泊り編)に分けて、
「パートナーは24時間、育児に没頭してるな、最近は本当にキツそうだ…。そうだ、子どもの面倒を私が見て、家でゆっくり休める時間をつくってあげよう」
といった、優しさに溢れた方に向けた、子どもとお出かけする際の注意点やコツ等をシリーズで紹介していきます。
※今回はどちらかと言うと、「掃除の邪魔だから、散歩してきて!」と追い出される方かもしれませんが…。
本日の内容はこちら↓
- お散歩を始めよう…10分~30分程度
- 持っていくもの…水筒、ハンカチ、携帯電話(夏場は帽子)
- 楽しみ方…自然を見つけて、触れ合おう
- お散歩は子どもの勉強時間?
お散歩を始めよう
(住んでいる地域の環境にもよりますが)最も始めやすいのが、このお散歩です。
何しろ、お手軽です。
- お金がかからない。
- 荷物が少なくて良い。
- 歩いて行ける範囲だから、何かあったら「抱っこして家に帰る」という、選択がすぐにできる。
- 万が一の際は電話でパートナーに助けを求められる。
どこかにお出かけするのと比べると、ハードルはぐっと低いですね。
私と娘の最初の散歩は生後半年頃、抱っこ紐を使って朝の5時~6時の散歩。これは、授乳期の妻の睡眠時間の確保を考えてしていたことですが、娘が3歳になった今でも、よく散歩に行きます。
※追い出されてではなく、娘にせがまれてです!
お散歩に持って行くもの
歩き疲れた子どもを抱っこする可能性を考えて、出来るだけ身軽にしましょう。
春、秋、冬のあまり暑くない時期は手ぶらでも良いのですが、リュックサックに水を入れた小さな水筒とハンカチ (夏場は帽子や扇子など) をいれておくと便利かな、と思います。
なぜなら、子どもは大人より熱中症になりやすいというのもありますが、子どもが手を汚した際に洗うために使えます。
これで土や多少汚れた物を触っても大丈夫ですね。
あとは携帯電話(スマホ)でしょうか。
緊急の際には電話もでき、カメラとしても使える、便利グッズです。
しかし、 散歩中、カメラ機能以外は原則使わないことに注意!
子どもから目を離すと危ない、というのもありますが、散歩をただの時間つぶしではなく、教員の立場から言わせてもらうと、ぜひ子どもと触れ合う時間や子どもの学びの時間にしてください。
※自然と触れ合う経験が少ない子どもが多くなったことで、経験不足により、小学校の学習内容をなかなか理解できない子どもも多くなっています。
お散歩の楽しみ方

「お散歩って、ただ歩くだけでしょ?」
「散歩って、おじいちゃん、おばあちゃんがするものじゃないの?」
そんな意見もたまに聞こえてきますが、ただ歩くだけではありません。
散歩の醍醐味は、「自然や人と触れ合う」ことができること。
多少植物があるところでは、どの季節でも、その時期特有の植物が育っていることでしょう。
それら植物に触れて、よく見る機会を増やすだけでも、子どもは私たちにない(もしくは私たちが忘れてしまった)視点で、新たな発見を教えてくれるかもしれません。
また、植物を使った遊びもたくさんあります。
写真のようなハルジオンを使った、あっかんべー遊びもそうですが、タンポポの綿毛を吹いて飛ばすだけでも、子どもには楽しい体験になるようです。
他にも夕方の影の大きさに驚いてみたり、ねこじゃらし(ハハコログサ)でくすぐりあいっこをしてみたり、雲の形を何かに例えてみたり…、自然を味方につけると遊び方は無限大にあるのかもしれません。
お散歩中、子どもは勉強している

「お散歩で勉強って…」と思われた方もいるかもしれませんが、小さい子どもは毎日が勉強です。
例を出しましょう。
「ほら見て、小さくて青いお花が咲いてるよ、きれいね」
と親が言うと、子どもは
「お父さん、見てみて、こっちにも咲いてるよ。きれいよ」
と教えてくれました。
このとき、子どもは「小さい」「青い」「花」「きれい」という言葉がどのようなものを表すかを理解していることが分かります。
元々、子どもの言葉というのは、大人が使っている言葉のマネです。
つまり、大人が色々な言葉を使うほど、子どもはその言葉を理解していくことになります。
家の中では使わない言葉も、散歩中は使うことになることでしょう(特に子どもに、これなあに、と聞かれたときには)。
散歩は、子どもにとって楽しい経験をつくるだけでなく、大切な言葉の勉強時間なのです。
終わりに
いかがでしたか。
今回はお散歩についてご紹介しました。
お散歩は簡単にできますが、そこに勉強の視点を挟むと小難しく感じたかもしれませんね。
やることはシンプルに、「散歩に行って気づいたことを子どもにも伝えよう」ということです。
散歩は短い時間のお出かけですが、一人で家の事に集中できる貴重な時間をつくることができます。
その貴重な時間をつくるのは、優しさと、一握りの勇気です。
ぜひ、チャレンジしてみて下さいね。
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