ママペイが教育によい理由と、効果を上げるポイントを紹介!
最近、コロナによって外出できない子どもをやる気にさせるために、ママペイというものが流行っているらしいですね。
これを最初に聞いたとき、私は反対していました。

よく子どもがお手伝いするときに、お小遣いをあげたらいけない、と言われています。
しかし、 お恥ずかしい話ですが、これについて、改めて10本程度の関係論文を調べなおしてみた結果、お小遣いをあげることはあまり関係なく、子どもが自分から選んですることが大切なポイントになるようです。
今回の記事では、子どものやる気(動機)が心の内から出てくる(内発的)場合と、周りから与えられる(外発的)場合について、外発的動機づけの注意点と、内発的動機づけを育てる方法をご紹介します。
みなさん!安心してママペイを使って、家族で楽しみましょう!
↓今回の内容はこちら
- 外発的動機づけ (お小遣いなどが貰えるからするということ) の注意点
- 内発的動機づけ (子どもが自分からしたいと思うこと) が最重要
- 結論:子どもが自分からするためのポイントは「選べる」こと
外発的動機づけ (お小遣いなどが貰えるからするということ)の注意点
子どもに多い「褒めてもらいたい(叱られたくなくない)からやる」や、 ママペイのように「何かが貰えるから頑張る」といった外発的動機づけには、注意点があります。
どのような注意点かと言うと、「物に頼った頻繁な外発的動機づけは、集中力や好奇心の低下」や「自分ですることを決定していない場合、やる気の低下」を引き起こす というものです。
やる気を下げる具体例としては「勉強をしたらお小遣いをあげる」や「お風呂を洗ったらお菓子をあげる」といったものがあります。
皆さんも覚えがあるのではないでしょうか。
このことから、外発的動機づけでは「子どもに選ばせる」ことが大切だということが言えます。
つまり「お皿洗い…、じゃなくてお風呂洗いをするから30ペイちょうだい」といったように、お手伝いの内容を親が決めるのではなく、 子どもに決めさせることが高い効果を発揮する方法になるのですね。
内発的動機づけ (子どもが自分からしたいと思うこと) が最重要
子どもの生活や学習において、自分から頑張ろうとするために大切なのが「(自分から)したい」と思って行動することです。
この内発的動機に支えられた行動は、外発的動機づけよりも良い結果をもたらすことを多くの研究者が論文にまとめています。
では、内発的動機をどのようにしたら高めることができるでしょうか。
この始まりは、実は意外にも、「外発的動機づけを行う」ことにあります。
どのような外発的動機づけかと言うと、子どもに何かの習慣をつけさせようとするために、褒めたり、勉強で花丸をつけたりすることです。
※この外発的動機づけは、子どもが小学校高学年になるにつれて、自分で手伝いや勉強をすることの意義を見出していくので、ずっと続ける必要はありませんので、安心してください。
なお、ここではお金やおもちゃなどの物ではなく、「えらいね!」と褒めるといった言葉としての報酬が子どもの最初期の内発的動機づけには良いとのことです。
しかし、大きくなって、褒めても動かなくなってきた。
そんなお子さんたちには、ママペイは効果的なのかもしれませんね。
結論:子どもが自分からするためのポイントは「選べる」こと
外発的動機づけにしても、内発的動機づけにしても、どちらにしても大切なのは「子どもが選んで取り組むことができること」です。
勉強は100ペイ、お風呂掃除は30ペイ、早寝は…、と幾つもの種類を作っていらっしゃるご家庭もあるとか。
さらに、お手伝いや勉強を通して「自分は役に立つんだ」「自分は出来るんだ」という気持ちを育てることができれば、子どもの内発的動機づけはより高まるという結果もあります。
今年は新型コロナウイルスによって、家庭で子どもをみないといけない分、大変でしょうが、子どもが家のことに自分から取り組み、自信をたくさん得られるよい機会になるかもしれません。
ただし、アルバイトではなく、あくまでお手伝いですので、押し付けるのではなく、この機会に自主的に何かをしようとする心を育てていってくださいね。
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