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薬が苦手な子が薬を飲めるようになる。親のサポートとは?

育児・子育て
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 小さな子どもをお持ちの皆さんは、お子さんに薬を飲ませる際に、苦労していませんか?
 薬が嫌で暴れる子、吐き出してしまう子、泣き出す子、子どもはたくさんの反応を示します。
 では、どうしたら薬を飲むことができるようになるのでしょうか?
 今回は、子どもが薬を飲むことができるようになるまでの、よりよい親の関わり方についてご紹介します。

大切なのは子どもへの説明と励まし

 本田らは以下のように論文上で説明しています。

飲める群の母親は,幼児が説明を理解していると思う母親が有意に多く,「飲むときに掛け声をかける」,「ほめる」という回答が多かった.また,母親が考える内服させるコツでは,言葉による工夫の記載が最も多かった.これらの結果から,内服することについて幼児が理解しやすいように説明し,内服時には掛け声をかけた
り,ほめたりして内服できるように幼児の気持ちを後押しして,幼児の自主性を引き出そうとする関わりをしていることが考えられた
.また,内服させるコツの自由記載においては,飲める群の母親は「味・用具の工夫」,「母親の手技」を上げるものが多く,具体的に飲ませる工夫や方法を記述していた.これらの事から,飲める群の母親は,幼児へ内服させる方法として自分なりの工夫や方法を獲得しており,そのうえで,言葉による工夫をしていることが考えられた.

幼児の内服の可否と母親の内服援助行動の関連,および内服援助行動に影響する要因(2019)本田

 子どもが飲むことができるようになるためには、「子ども自身が」薬を飲もうとする気持ちになれるようにすることが大切なようです。

 我が子の場合、飲む前には「薬を飲んだら良くなるからね」や「薬を飲んで、体の中のバイキンをやっつけよう!」といったような声かけをし、飲み終えたら「おっ、全部飲んだね、いいね」や「頑張って飲んだね。えらい」とした声かけをしていました。
 こういった言葉の積み重ねが、子どもが今や自主的に薬を飲むようになった要因の一つなのかもしれません。
 しかし、我が子は解熱用の座薬だけは何をどうしても、どう説明しても使おうという気持ちにはならないようです。
 その気持ちはとても分かりますので何とも言えません…。

子どもへの関わり方の4つの例

 子どもが自分で飲むことができるようになるための関わりには、大きく4つの関わり方に分類されることが分かっています。

  • 「嫌だけど頑張ろう」と声をかけるなど子どもの心構えができるまで待つこと、意思を尊重すること。
  • 「自分で飲む」と子どもが言ったときは自分で飲ませるようにしてみる、飲めた時に褒める
  • 「これを飲んだら元気になるよ!ばいきんをやっつけてくれるよ!」と子どもに薬を飲むことが大切なことを理解させる
  • 子どもに「お薬ゼリーと一緒に飲んでみる? それとも、飲んだ後に甘いジュースを飲む?」など、どうしたら頑張れそうかという選択肢を示す

 子どもに無理やり飲ませるのは、より薬が嫌いになる方法になりますので気をつけましょう。

 我が子が飲むのを嫌がった場合(特にイヤイヤ期で薬を飲むのを嫌がっていた頃)は、お水で飲むか、(薬の成分的にはよくないが)牛乳等で飲むか、などを子どもに選択させていました。
 当時、「飲まないは、ダメよ」という前置きをしておきましたが、イヤイヤ期はなかなか飲めない状況がありました。
 子どもが自分から飲もうとしない場合、飲ませるのには本当に骨が折れます。
 無理やり飲ませても吐き出してしまうので、子どもが自主的に飲もうとするように、意識を誘導していくことが大切かもしれませんね。

おわりに〜子どもが飲みやすくなるグッズ〜

 今回の内容はいかがだったでしょうか。
 子どもが何をやっても「薬を飲みたくない」と言う。
 これは、大人にとって心配かつ、困ることですよね。
 子どもは幼い存在ではありますが、自分の意見を伝えてくる。
 それは、成長した証でもありますが、「今は素直に飲んで欲しい」と思うのが親の素直な気持ちでしょう。

 私の母に聞いた話では、私は小さな頃は大の薬嫌いで、薬を飲ませるために、アイスクリームに薬を混ぜて食べさせていたとか。
 しかし、現代には薬を飲みやすくする商品も販売されていますので、そちらを試してみるのも一つの方法かと思います。
 お近くの薬局などで下記のようなゼリーで薬を包む商品が販売されているかと思いますので、是非とも探してみてくださいね。
 (以下の商品は複数個セットなので少しお高めかもしれません)

◆龍角散 おくすり飲めたね スティックタイプ いちご味 25g×6本 ※発送まで11日以上

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感想(1件)

和光堂 お薬じょうず服用ゼリー(36g(3g*12袋入)*2コセット)

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感想(5件)

 そして、薬を飲めた子には「おくすり飲めたね!」と笑顔で褒めてあげると、きっと少しずつ、薬に対する嫌な気持ちが減ってくることでしょう。
 今回の記事を参考に、子どもに合った、薬が飲める方法を探してみてくださいね!

参考論文

  • がんばりを引き出す内服援助を受けた幼児前期の子どもの反応(2019)清重 真衣子, 鎌倉 恵, 三浦 浩美, 舟越 和代、日本小児看護学会誌 28 巻 p. 59-68
  • 幼児の内服の可否と母親の内服援助行動の関連,および内服援助行動に影響する要因(2019)本田 直子、林田 りか、保健学研究 32巻、p7-15

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