アデノウイルスは感染症の一つで、「はやり目」や「プール熱」と呼ばれる感染症の一つになります。
高熱や吐き気など、様々な症状を生じるのですが、アデノウイルスには効果的な薬がありません。
そこで、今回はアデノウイルスのその他の症状や、お子さんがかかってしまった場合の家庭での対応方法についてご紹介します。
アデノウイルス感染症の症状
アデノウイルスによる症状は大きく分けて4つあります。
- 咽頭・扁桃炎による喉の痛み
- 39〜40℃の発熱が4〜5日続く(熱には波があります)
- 結膜炎による目の充血と目ヤニ
- 胃腸炎による下痢、吐き気、腹痛
私の子どももアデノウイルスにかかってしまったのですが、朝、高熱が出たと思ったら、昼に37.5℃まで下がり、また夜に高熱を出す、といった症状がでていました。
また、胃腸炎の影響か、食事やミルクを吐き戻すことが多かったです。
家庭で気をつけること
家庭で気をつけていただきたい観点は「高熱」「水分」「食事」「入浴」「感染予防」の5つです。
高熱:解熱剤の使い過ぎに気をつけて
アデノウイルスに感染した場合、高熱が何日も続くため、解熱剤をつい使い過ぎてしまう可能性があります。
解熱剤を再度使うためには、時間を開けないといけません。
一度使うと、薬によるかと思いますが、6時間以上、間を空ける必要が出てきます。
病院に行くと、頓服薬として解熱剤を渡されることになるかと思いますが、薬剤師さんの話をよく聞いて、適切に薬を使いましょう。
水分:こまめに水分補給を
発熱や嘔吐、下痢によって、水分が不足する場合がありますので、水分補給が大切になります。
「喉が痛い」と子どもが訴える場合は、熱いものやオレンジジュースなどのすっぱいものは喉にしみるでしょうから、避けるのがよいでしょう。
水分としておすすめなのは、冷ましたお味噌汁、スープ、リンゴジュースなどです。
特に嘔吐や下痢の症状がひどい場合は、お子さんに脱水症状がでていないか、尿の回数や、量、色(濃さ)にも気をつけて見てみましょう。
もし、脱水の兆候が見られた場合、失った水分や不足している栄養分を補給できるように、少量の水分を多くの回数に分けて飲ませましょう。
食事:喉が痛くて食欲がないときは
喉が痛く、食欲がないときがあるかもしれません。
その様な時は、水分の項目にもあった通り、熱いもの、酸っぱい物は避けましょう。また、塩辛い物や硬い物も避けることが望ましいです。
では、逆に推奨される物は、冷たくて喉越しが良い物です。
例としては、冷ましたおじや、とうふ、柔らかいうどん、ゼリーなどが挙げられます。
入浴と感染予防:タオルに注意
高熱があるときや、元気がないときは、入浴を控えましょう。
また、感染予防の観点から、(手洗い用、お風呂用の)タオルの共用は避けましょう。
こんな時は、もう一度診察に
以下の様な状況にある場合は、再度病院にいきましょう。
- 5日以上、高熱が続く時
- 水分をあまりとらず、おしっこが半日(12時間)以上出ていない時
- 元気がなく、ぐったりしているとき
- 目を痛がるとき、いつもに比べて光をまぶしがるとき、見え方がおかしいとき
アデノウイルスでの出席停止期間
アデノウイルスは出席停止期間があります。
流行性結膜炎(はやり目)の場合は、感染の恐れがなくなってから2日間、咽頭結膜炎(プール熱)の場合は熱が下がり、症状がおさまってから、2日間出席停止になります。
おわりに
今回の内容はいかがだったでしょうか?
我が子もアデノウイルスにかかり、出席停止になりました。
発熱と嘔吐、下痢の症状がありましたが、三日目には元気が出てきて、四日目には食欲が回復してきました。
夜中もなかなか気の抜けない日々ではありましたが、みなさんはこの記事を参考に、アデノウイルスについて知り、対策していただけると幸いです。
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