楽して成果を出したい。
そんなタイトルに惹かれて、読んでみました。
必要な部分はありましたが、こと「メタ認知」については、別の本で学ぶ必要があるかもしれません。
目標を立てる技術
日付を書く
自分で決めて行動する為にも、ゴールとなる目標を決めることが大切。
目標は大きく分けて2種類ある。
- 1〜3年後を見据えて行う、「ゴール目標」
- 1ヶ月〜半年後を見据えて行う「行動目標」
問題と課題を明確にする
問題と課題について、正しく設定する為に、4つの過程を経ていくことが必要。
- 問題を洗い出す :問題とは、あるべき姿と現状の差
- 問題を選ぶ :選ぶ順番は、重大なリスクがあるもの>インパクトが大きいもの>それを終えると次に進めるもの
- 課題を設定るする :「なぜ、この問題が発生しているのか」の原因を追求する
- 成果を明確にする :いつ(年、月、日)までに、達成する(数値)目標を明確にする
成果を考える
「〜をするために、〜を目指し、〜までに、〜をする」という成果の判断基準を設ける。
この成果を複数個追いかけるのは、難しいので、2つに絞り込む。
また、生産性が最大になるのは、仕事をしないことである。
「何かと合わせてする」、「他の人に任せる」、「しなくても成果を出せるのならばしない」、というように生産性を最大化する工夫も必要である。
行動を続ける記述
行動習慣をつくる
単純な行動習慣を多くて4つ考える。
最初にやる気満々な人は目標までたどり着けないことが多いので、注意が必要。
続かない原因を排除する
以下の3つのような目標の立て方は、行動が続かない原因に。
- ミスをしない
- 品質を向上する
- 徹底的に行う
これらをできるようにする為には、以下のように改良すると良い。
- 肯定的な言葉で「〜をする」と書く
- 小学生にも分かる言葉で書く(5W1Hを意識すると良い)で
- 「しっかり、きちんとする」は数値化する
こうすると、具体性が上がり、何をすれば良いかが明確になる。
ついでにやる
何かをする際に「〜するついでに、〜をする」とすると行動することを忘れない。
アウトプットを行う
行動を習慣化するためには、誰かに見てもらい、評価してもらえると、継続しやすい。
- 他の人に見られるようにする
- 自分の取り組みを伝え、評価してもらう
続けるためのチェックポイント8つ
- 〜しないという否定的な言葉を使っていないか
- あいまいな言葉、カタカナ言葉、難しい言葉を使っていないか
- 副詞(しっかり、きちんと)は数値化しているか
- 頭で考えることになっていないか
- 誰がやっても同じ行動をすることになっているか
- 勉強する行動や残業時間削減など、「自ら自分の時間をコントロール」しているか
- 実践のタイミングが「〜のついでに」になっているか
- アウトプットで「見える化」できているか
経験を振り返る
ほとんどの人は「できなかったこと」しか見ていない
- 反省は単発で終わることが多い
- 成長欲求を持っているか
- 「できたことを見る」事で自分のありのままを受け止めることができる
「できたこと」から学ぶために何が必要か
自問自答が必要になる。
- 「本当に“できた”と言えるのか?」
- 「何のためにしているのか?」
- 「これで十分か?」
- 「他にすべきことはないか?」
「できたこと」の中に、本質が隠されている可能性が高い。
日報・週報のを無意味にしてはいけない
日報や週報はやる気に対する考えが足りない場合がある。
自分の感情をコントロール
客観的に自分を見ることが必要になる。
「メタ認知」の癖を身に付けることが重要。
振り返りに入れる「4つの要素」
- 客観的な事実:4W1H+Resalt(どんな結果が生まれたか)
- 原因の分析:なぜ1が起きたのかを、2回深掘って考える
- 本音の感情:本音の感情の理由も書く
- 次なる行動:翌日(翌週)に確実に実践できる「新たな行動」の計画を書く
成長起動に乗るまでのプロセス
適切な振り返りが成長のポイント。
振り返りをしていると、以下のような成長が現れてくる。
- 一人称が二人称、三人称になる
- 少ない語彙力から文章力が育ってくる。
- 感覚的な説明から論理的な説明になる
- ネガテイブな意見がポジティブが意見に変わってくる
- 短絡的な考えが考察的な考えになってくる
- 受動的から能動的に変わってくる。
おわりに
何かを続けるための習慣作りの本としては、初心者向けかもしれません。
「7つの習慣」に近いものがありますが、あちらの方が個人的には良いようにも思えます。
そちらを読むのが大変、という方に習慣化の基礎を伝えるためには良い本だと思います。
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