【読書感想】愛するということ【個人的要約・まとめ】

読書記録と要約

 「愛とは?」
 私がそう聞かれたとき、家族、親、恋人、そんなことを思い出しました。
 しかし、彼らが与える愛について、言語化できない私がいたのも事実なのです。

 この本を読んだとき、私は愛とは何かを言語化することができるようになった気がします。

動画で要約

愛とは

 愛とは技術である。

 そんな言葉がこの本には真っ先に書かれてあります。
 その言葉を見た瞬間、否定したくなる自分と、それに対して興味を持っている自分がいました。

 みなさんはどうでしょう?
 愛とは技術と言われて、納得できるでしょうか?

 愛が技術と言われるのには理由があります。
 それは、愛とは「愛する者の生命と成長を積極的に気にかけること」だということに関りがあるのでしょう。
 私は教育者ですので、子どもの成長と言うものに対して毎日積極的に気にかけています。
 私の毎日は技術と経験による言葉かけによってできているものですが、「愛する者の成長を気にかける」ということと、技術が結びつきやすかったのかもしれませんね。

 考えてみると、親の愛として思いつくものとして「大丈夫?」という声掛けや、料理をしてくれる、そんな姿。
 どれも自分の生命や成長と関係している、と納得したものです。

 その他のポイントとしては、この本の中でサディストやマゾヒストという言葉で表される、愛を押し付ける人、自分を犠牲にして愛を得ようとする人、そんなことが愛ではないということもまた面白いポイントでした。

 愛するというのは、自分と相手が自分らしさを大切にしていくことが大切で、愛を貰うために自分の何かを犠牲にして支払ったり、それを苦痛に感じるのであれば、その関係を断ち切ることが必要なのかもしれません。
 そうなると、アイドル商売と言うのは、愛の表現のためにグッズを買い漁るなど、愛ではないものを愛と錯覚させてお金を払わせるという摩訶不思議な商売形式なのですね。
 私が興味を持たない、持てない訳です。

愛の要件

 愛の要件というのは、相手に対して

  • 責任を持つ
  • 尊重する
  • 配慮する
  • 知る

 ということだと語られています。

 相手の成長や生命に対して、責任を持ち、尊重し、配慮し、知る。
 これらを自ら進んで行うこと、そしてそれに対して苦痛を感じることなく、代償を払うことなく、自分自身を保ったまま行うこと、これが愛なのでしょう。
 積極的な行動によって愛が作られる、それもまたよく分かるような気がします。
 無関心では愛は生まれませんし、誰かに与えられるのを待っていては何も始まりません。
 誰かに愛してほしい、なんて幻想を捨てて、自ら相手に関わっていくからこそ愛が生まれるのですね。

動画で使用したスライド

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