誰も言わない「朝食抜きダイエットの根拠となる論文の話」
今日は4/11、「いい朝食の日」ですね。
朝食と言うと、朝食抜きダイエットで太る、痩せるの話や、集中力が上がって、学力も上がる、なんて話はよく聞きますよね。
しかし、改めて調べてみると、それらに対しての論文の内容を詳しく紹介した記事は殆どないように感じます。
そこで今回から3部に分け、ダイエット編、学力編、病気編に分け、朝食を抜くことについて調べたことをお話ししていきます。
↓今回の内容
- 朝食と体重との関係
- なぜ「朝食抜きダイエット」が流行っていたのか
朝食と体重との関係
さて、まずは一般的に言われている朝食抜きと体重(ダイエット)との関係について結論を言いましょう。
朝食と体重と関係を調べ、メタ分析をした45本の研究の結果、「食べないと太るという結果を示す研究が多い」という結果が得られました。
ここでの朝食を食べないには、「栄養のあるドリンクを飲む、シリアルだけ食べる、甘いパンやクッキーを食べる」という研究も含まれています。
つまり、朝食を時々食べる人や一切食べない人が混在したデータにはなりまが、しっかりとした朝食を食べていない場合に肥満リスクが上がると言えそうです。
日本ならば、一汁三菜が揃っている必要がある、と言えるでしょうか。
日本では朝食はパンなどの軽いものになりがちの人も多いです。
しかし、研究に言わせると、パンくらいの軽い食事を抜いたところで、結果は一緒だよ、ということみたいですね。
朝食用の魚などの真空パックとかが買えたら朝食作りも楽になるのでしょうか。
パックの魚とインスタント味噌汁、あとはお漬物とかで、一汁三菜とはいきませんが、そんな食事が出来たらよいのでしょうね。
なぜ「朝食抜きダイエット」が流行っていたのか
これはよく言われているので、みなさんもお分かりかと思います。
「食べないとやせる(やつれる)から」です。
食べないことにより、カロリーが減って、楽して体重を減らせると言いたいのでしょう。
しかし、これが成立するには、二つの条件があります。
一つ目、運動の習慣があること。
二つ目、昼食、夕食の量を増やさないこと。
痩せたいならば、カロリーを抑える、かつ消費カロリーを上げなければなりません。
食事を押さえる分、体はカロリー消費を抑えようとしていきますので、適度な運動によってカロリーを消費してあげることが必要です。
また、朝食を抜いた反動で、昼や夜にたくさん食べてしまえば、結果は変わりません。
むしろ、朝食を抜いた分、満腹中枢を刺激するインスリンが低下しているため、満腹になりにくいので、反動が大きくなる可能性があります。
食事を減らすダイエットをするならば、一日に食べる量はこれくらい、と最初から決めて取り組むことが必要になってくるかもしれません。
おわりに
今回の内容はいかがだったでしょうか。
我ながら、少し厳しい口調の記事になってしまったように感じます。
このブログは育児・教育系を中心としたブログですので、食事を抜くことによって子どもとのコミュニケーションの時間が削られること、それによって子どもとの信頼関係が薄れてしまうことを気にしています。
みなさんは筋肉のつかない痩せ方を目指しているかもしれませんが、それよりもみんなでご飯をしっかり食べて、家族で朝や夜の運動の習慣を作る方が、自分が歳をとったとき、将来的に幸せになれそうな気がするのは私だけでしょうか。
参考論文
- Skipping breakfast is associated with overweight and obesity: A systematic review and meta-analysis/Author links open overlay panel/XiumeiMa, QingChen, YueliPu, ManGuo, ZongzheJiang, WeiHuang, YangLong, YongXu/Obesity Research & Clinical, PracticeVolume 14, Issue 1, January–February 2020, Pages 1-8
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