初めて父親になる人が子どもが生まれた最初の一ヶ月ですべきこと

今日、4月14日はパートナーデーだそうです。
家庭・職場・地域等で互いを思い遣り、男女が共に参画する社会を目指す日らしいですね。
仕事に、子育てに追われる日々だとは思いますが、皆さんはパートナーを大切にできているでしょうか。
さて、今回は子どもが生まれて一ヶ月の間に、父親はどのように関わると、夫婦間がより良い物になるか、妻を助けることに繋がるのかについて、その気持ちの持ちようを中心にご紹介します。
↓今回の内容
- 育児参加を考える、あなたは素晴らしいお父さん
- 最初の一ヶ月で大切にすべきこと
育児参加を考える、あなたは素晴らしいお父さん

日本でも育児に協力をしてくれる男性は多いです。
しかし、” 男性が子育てや家事に費やす時間をみると,6 歳未満の子供を持つ夫の家事育児関連時間は諸外国が約 3 時間であるのに対し,日本は67 分と短く,先進国中最低の水準にとどまっており,2016 年の男性の育児休業取得率は,3.16% と徐々に上昇傾向であるが低い現状である “と言われるように、社会の現状として、男性の育児参加率が低いのが実情ですね。
しかし、その中でも育児に参加されている、参加されようとするお父さん方は素晴らしい存在だと思います。
最初の一ヶ月で大切にすべきこと

そんな素晴らしいお父さん方でしょうが、産後一ヶ月というのはもしかしたら、奥さんが実家に帰っている頃かもしれませんね。
そうすると、結局何もできなくて、育児のことが頭の中から抜けてしまう人もいるようです。
しかし、気を付けないといけないことがあります。
” 里帰り期間中にパートナーと電話で毎日連絡を取ることで,父親の子どもを通しての視野の広がりにつながること,生まれた子どもとの心理的な距離を感じていた者は家族に対する愛情が低かった “
とあるように、子どもと心の中で距離をとってしまうと、それ以降の愛情を十分に持つことができなくなるという可能性があると、研究によって言われています。
「そんな!どうすれば!」と考えた方、大丈夫です。
上にもパートナーと毎日連絡を取るとよいと書いていますし、他にもできることがあります。
” 子どもが生後1か月時から[直接的な育児だけでなく、間接的に母親を支える役割]があることを捉えており、母親を間接的に支えることが父親の役割の一つと捉えていた。”
” 育児などで上手くいかず,一時的に消極的態度がみられても,どうしたら上手く対応できるのか情報収集をしながら,前向きな姿勢で育児や家事を妻と共に行うことで,父親の夫婦関係満足度が高くなる特徴をもつことがわかる “
と引用しましたが、子どもが生まれたばかりのとき、授乳の仕事を父親がすることはできません。
そのため、出来ない育児が沢山あり、自分は何もできないな、と感じてしまうお父さんが多いのも確かのようです。
私もそうでした。
しかし、直接的な育児だけが育児ではありません。
奥さんに任せっぱなしだった家の家事を手伝う、買い物に行く、奥さんの愚痴を聞くなど、直接動くことができないときだからこそ、育児しやすい環境を作ってあげることが重要になってくるでしょう。
その際には、どんなことをしたらよいか、自分で調べて、奥さんに提案や協力をしてみると、よりよい夫婦関係、そして家族関係を作っていくことができるかもしれませんね。
おわりに
今回の内容はいかがだったでしょうか。
生まれたばかりの子どもを相手にしていると、「生まれる前より生まれてからが大変」と、きっと誰しも思うことかと思います。
その負担を軽くしてあげるとことができるのは、パートナーである、あなたでしょう。
パートナーの気持ちを理解してあげる、話をする、育児しやすい環境をつくるなど、できることから始めていきましょう。
育児を一人でするのは、本当にキツイし、辛いこともありますので、是非とも良いパートナーであろうとする気持ちをこれからも大切にしてくださいね。
参考論文
- 「パートナーからの情緒的サポートに対する産後 1 か月の初産婦の思い」2019、岡 未奈、佐々木 睦子、石上 悦子、香川大学看護学雑誌、第 23 巻第 1 号、1-10
- 「初めて親になる男性における,父親としての発達とパートナーの里帰りとの関連」2019、溝口巴奈、川田紀美子、日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 33, No. 2, 153-164
- 「第1子を育児する父親の対処行動の変化と役割行動の関連要因―対処行動得点の増加群と減少群の比較から―」2019、杉山希美、小林和成、石原多佳子、愛知県立大学看護学部紀要 Vol. 25, 89-98
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